色の配色について(完全版)
この記事は私の記録的なものなので、つまらないかも知れません。
また、前回の記事とほとんど同じ記事ですので、しつこいなぁと思った方にはすいません。
色をベースカラー、メインカラー(サブカラー)、アクセントカラーとしてその面積の比率を考えて配色するという考え方です。
ベースカラー 70%
メインカラー 25%
アクセントカラー 5%
この比率で配色すると良いそうです。
まず、配色するにあたり、メインカラーを決めます。
メインカラー
メインカラーとはその作品のテーマとなる色です。
好きなカラーを選んでもらって良いと思います。目立つカラーや一般うけの良いカラーを選んでも良いと考えます。
メインカラーはある程度、明度の低い色が良いそうです。
白や黄色よりも赤や青の方が良いそうです。白や黄色だと印象が薄くなるということでしょうか?
ここで、明度とは・・・
色の持つ明るさ・暗さのことをいいます。明度100%が白、明度0%が黒となります。
次にベースカラーを決めます。
ベースカラー
ベースカラーはメインカラーの明度を上げた色がいちばんしっくりくるそうです。
メインカラーを赤とした場合、ベースカラーはピンクにすると良いそうです。
シャアザクのカラーや量産型ザクの配色などはこの配色にぴったり合っていると思います。
メインカラーの明度を上げた色を用いる以外に明度の高い無彩色・濁色を用いると良いそうです。
明度の高い無彩色・・・白・薄いグレー
明度の高い濁色・・・薄い茶色など
こう見ると、最近のガンダムの白に使われている分割は利にかなっていると感心します。
ここで、無彩色とは・・・
白と黒との混合で得られる色(白と黒自体も含む)の総称だそうです。要は白・黒・グレーが無彩色になります。少しでも色が入っているものは有彩色になります。
濁色(中間色ともいう)とは・・・
純色にグレイを加えてできる濁った調子の色を濁色(中間色)と言います。
この表のライトグレイッシュやグレイッシュやソフトやダルあたりを使うのが良いのでしょうか?
最後にアクセントカラーを決めます。
アクセントカラー
アクセントカラーはメインカラーの反対色(補色ともいう)近辺の色を選ぶと良いそうです。
反対色近辺の色は色相関で見るとわかりやすい。
色相関
メインカラーが紫であれば黄緑や両隣の黄色・緑あたりを選択するのが良いと思います。
このように決めたメインカラー、ベースカラー、アクセントカラーの色を先の面積比率で配色するのがこの技法になります。
ここで、ひとつの疑問が出てきます。
色は3色しか使ってはダメなのか?
色は各メイン・ベース・アクセントカラーを分割することにより増やすことができる とあります。
ただし、分割は2~3分割まで が良いそうです。
分割しすぎて、メインカラーやアクセントカラーより小さくなりすぎると比率的にごちゃごちゃになるので、避けたほうが良いそうです。
ここで、分割するにはルールがあります。
色相が同じでトーンが違う色を用いる。
もしくは
トーンが同じで色相が違う色を用いる。
このルールで分割するのが良いそうです。
ここで、色相とは・・・
色相とは赤・黄・青というようにそれぞれ区別される『色合い』のことをいいます。
同じ色相の色とは・・・赤ならば、違う色味の赤を用いるということだと思います。
違う色相の色とは・・・赤ならば赤以外の色のことをさすと考えます。
また、トーンとは・・・
トーンとは明度と彩度を組み合わせた色の概念のこと。
彩度とは・・・
色の鮮やかさの度合いのこと。
彩度は色を混ぜるごとに低くなり、何も混色しない純色が一番彩度が高い色といえます。
ちなみに純色に白をどんどん混ぜると明度は上がりますが、彩度は低下していきます。
これらの彩度と明度の組み合わせでトーンを分けた図を掲載しておきます。
この図がトーンが同じものを分けた図になります。(先ほども掲載しましたが)
ペールトーン
■色調
純色に白を混ぜて出来る澄んだ調子の明るい色調
■トーンのイメージ
薄い 軽い あっさりした 弱い 女性的 若々しい 優しい 淡い かわいい
ライトグレイッシュトーン
■色調
純色に白と黒を混ぜて出来る彩度の下がった濁った調子の色調
■トーンのイメージ
明るい灰みの 落ち着いた 渋い おとなしい
グレイッシュトーン
■色調
純色に白と黒を混ぜて出来る彩度の下がった濁った調子の色調
■トーンのイメージ
灰みの 濁った 地味な
ダークグレイッシュトーン
■色調
純色に黒を混ぜてできる澄んだ調子の暗い色調
■トーンのイメージ
暗い灰みの 陰気な重い 固い 男性的
ライトトーン
■色調
純色に白を混ぜて出来る澄んだ調子の明るい色調
■トーンのイメージ
浅い 澄んだ 子供っぽい さわやかな 楽しい
ソフトトーン
■色調
純色に白と黒を混ぜて出来る彩度の下がった濁った調子の色調
■トーンのイメージ
柔らかな 穏やかな ぼんやりした
ダルトーン
■色調
純色に白と黒を混ぜて出来る彩度の下がった濁った調子の色調
■トーンのイメージ
鈍い くすんだ 中間色的
ダークトーン
■色調
純色に黒を混ぜてできる澄んだ調子の暗い色調
■トーンのイメージ
暗い 大人っぽい 丈夫な 円熟した
ブライトトーン
■色調
純色に白を混ぜて出来る澄んだ調子の明るい色調
■トーンのイメージ
明るい 健康的な 陽気な 華やかな
ストロングトーン
■色調
純色に白と黒を混ぜて出来る彩度の下がった濁った調子の色調
■トーンのイメージ
強い くどい 動的な 情熱的な
ディープトーン
■色調
純色に黒を混ぜてできる澄んだ調子の暗い色調
■トーンのイメージ
深い 濃い 充実した 伝統的な 和風の
ビビッドトーン
■色調
純色(各色相において、最も彩度が高い色)
■トーンのイメージ
冴えた 鮮やかな 派手な目立つ 活き活きした
これら全てを踏まえて、今回製作したガンダム。
メインカラー : 赤
ベースカラー : 3分割(白・薄いグレー・薄い茶色)
アクセントカラー : 緑
完成画像
メインカラーは最初から作品のテーマとして赤に決めてました。
ベースカラーはピンクにするとただの『キャスバル専用ガンダム』になってしまうと考えて、無彩色の白と薄いグレー、それに薄い濁色である薄い茶色の3分割を選択しました。これは現在のガンダムの塗り分けと同じ配色です。
アクセントカラーはメインカラーの反対色近辺にある緑を選択しました。
初めて自分で配色を決めて作成しましたが、この技法にすると配色で悩む事が少なく、完成した作品もしっくりくる感じがしますので、おすすめです。
今後もこの技法を色々な作品に取り入れてみようかな?なんて考えています。
最後にこの記事を書き上げるのに色々なブログやホームページから画像や記事をお借りしました。ありがとうございます。
ではでは。
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