HGUC マラサイ⑥
模型開口堂とブログにうたっているので、私の得意分野の話です。
前回のコメントでJoniponさんからマラサイの後頭部にある三角形の開口の仕方について聞かれましたが、文章ですと説明しにくいので、画像付きで。
まず、使う道具ですが、私は細かい作業にはNTカッターのデザインナイフを使っています。
これです。


これは、オルファと違って、30度の替刃があり、且つ、刃が小さいので、細かい開口に向いていると思います。
ただし、オルファは棒の部分がすごく柔らかくしなるので、ゴリゴリ切り刻むときはオルファを使っています。
それと、うすうす攻撃のためのOLCERAの替刃をNTカッターの棒に付けたもの。
これです。

この商品について以前に私がブログに書いた記事がこちら
http://tera9876.blog.fc2.com/?tag=%EF%BC%AF%EF%BC%AC%EF%BC%A3%EF%BC%A5%EF%BC%B2%EF%BC%A1
これらを使って開口します。
今回開口するマラサイ後頭部の三角形のディティールがこちら

まずは裏をうすうす攻撃。大体0.3mmのプラ板くらいの厚さくらいまでOLCERAで薄くしていきます。
うすうす具合がこの作業の全てと言っても良いくらい大事。
OLCERAは最初は彫る感じで使っても良いですが、最後の厚み調整はカンナがけする感じで使うと良いと思います。

こんな感じにうすうす攻撃。うすうす具合は蛍光灯に透かしてみるとわかりやすいです。
蛍光灯に透かしてみると

薄さがわかりやすくなります。真ん中に三角形のディティールがさらに薄く見えます。
このくらいうすうす攻撃したら、NTカッターで縦にぶっ刺します。ぶっ刺す時はゆっくり,刺す面に垂直に刺します。
このとき、カッターの刃は必ず新品のものと交換して使ってください。

刺す方向は三角形の角に向けて6回刺すようにすると綺麗に出来ます。
こんな感じで開口出来ます。

この画像を良く見て欲しいのですが、開口しただけでは、大概奥にササクレが残ります。
このササクレを裏っ返して同じようにナイフで取り除くとこんな感じで綺麗になります。

この裏から見ても綺麗に開口しているのが、重要です。このまま裏から見た状態を綺麗に仕上げていないと塗装後にササクレが邪魔をして綺麗に見えません。
この開口方法はうすうす攻撃と開口の両方を兼ねているので、ただ開口してあるものよりも仕上がりが良く感じると思います。
どうでしょうか?
最初はうまくいかなくてもコツを掴むと開口は凄く綺麗に仕上がります。
お試しあれ。ではでは。
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